真ん中の人


両脇に父親、母親がいて、

真ん中に子供がいる構図だと、

どうしても「そっくりだなあ」と

思わされる。

それと同じで、うちも、

真ん中に娘を置いて、

さらに、白黒写真にすると

(ひと手間。)

似ているように見える。

夫婦の「違い」をここまで埋める、

子供の存在というのも

不思議なものだと思う。

けれども、ひとたび口をひらけば、

「これがうちの子?!」

と思うことがよくあります。

今となっては、私と夫の意見の方が共通点が多い。

そして、娘は全く違う意見を持っていることが多い。

ところがある日、やや密教的性癖のある夫の意見に、

娘が「それはBlasphème」と発言した。

夫も私も「あっ!」とたまげました。

一見、信仰深いとは言えない娘だが、

そして、私らは教会に入り浸りの夫婦ですが、

私すら日本語で「冒涜なり」などと発声したこともない言葉を、

実に的確に使った。

今まで私と夫の間には

一つの論争が続いていたのですが、

私が夫を説得できなかった

あれはなんだったのか。

娘がレフェリーのように

たった一つの単語をそこに置いて、

我が家に平和が戻りました。


12 views

© 2023 par Jus de Fruits. Créé avec Wix.com

  • Icône sociale YouTube
  • Instagram
  • Gris Twitter Icon
  • Facebook - Gris Cercle