まぼろし

できれば会わずにいたい

なんども夢に見たけれども


できれば声を聞かずにいたい

なんども幻聴を聞いたけれども


ある場所に置き去りにして

あるときひとり飛び立った


知らない土地の街角で

同じ目をした人に出会う


知らない海の砂浜で

同じ香りをまとった人に出会う


幻影が心に焼き付いている

幻想が心を焼き尽くそうとする


まぼろしにされた人

まぼろしのままで生きて


まぼろしが生き続ける限り

まぼろしによって生かされる


なによりも手応えがあるのは

二度と会えないから

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2020年春の日記

3月1日(日) 教会で、子供達に「砂漠を40日歩こう」の歌を教える。 私の仏語の発音を一つ、小さい子が(小さい声で)直してくれた。 か…可愛い〜。心がほっこりした、受難節第一週の日曜日。 3月2日(月) オルガンコンサートのアシスタント。 フランツ・リストの作品を聴いていたら、 疫病の多い時代、リストも苦労したよねと急に思う。 数日後に日本に行く予定なので、午後は春服を何枚か買った。 でも、音楽院

間(ま)のことは、 音楽の人も 文学の人も ダンスの人も、 いつも考えている。 美術の人も 考えているらしい。 武術の人も スポーツの人も 考えていると聞いた。 間とは何か? 音楽では 音がない時間 と定義できる。 自然に存在する沈黙と違い、 音楽の間は、 音と音で区切られた沈黙になる。 オルガンはリリースを 指をあげるだけでできるので、 間の前の音の長さを 精密にコントロールできる。 すると 次

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