暗譜

Updated: Nov 5, 2019

オルガニストは、学校の試験でも演奏会でも、

暗譜は要求されていません。

譜面がないと、レジストレーションという

音色を変える操作も暗譜になるので、

伝統的な手動ストップ操作のオルガンで

アシスタント2人もストップを暗記して

一時間なりの演奏会を行うのは

とてもハードルが高い。


高等音楽院でオルガン暗譜を必須に

している国は少ない。

日本のオルガン入試では作品が一つだけ

暗譜だったりした記憶がありますが、

演奏会が全て暗譜、は珍しい。


けれども、フランスには、ヨーロッパでも

珍しく、暗譜で演奏する伝統がある。


詳しく言うと、クララ・シューマンが

始めたと言われる、全曲暗譜の

ピアノ演奏のスタイルが19世紀以降で、

フランスで全曲暗譜のオルガン演奏の

スタイルは20世紀以降だと思われる。


以前、フランス人男性が、

ランディドルグ・コンサートで

総暗譜で45分間弾いてくれた時、

奥さんがレジストレーションを

全部暗記して、たった1人で

オルガンの両側にあるストップ操作を

したのが印象に残っています。


「もう泣きそう!」

と、前日、そのピアニストの

奥さんは言っていた。

夫婦もいろいろです。


そういうわけで、

フランスで勉強したオルガニストたちで、

ベルギーで演奏している人たちの中に、

譜面を決して使わずに演奏する

人がいます。


その人に、個人的に

インタービューをして、

どうやって長い曲を暗譜するか、

私は教えてもらいました。


#100daysmusic チャレンジで

私は暗譜の勉強をすることにも

チャレンジしています。

それは普通の演奏会の準備の

中では、することが必須ではないため、

普段できない勉強だからです。


フランクのバイオリン・ソナタの

一楽章のピアノパートをピアノで

弾こうとしていて、左手が

飛ぶので覚えなければ弾けない

(オルガンなら、覚えなくても、

譜面を見ながら弾ける。

足で低音を弾くから、

視界が正面向きに収まるからです)。


それから普通に

モーツァルトのピアノ曲と

ショパンのピアノ曲と

ヴィエルヌのオルガン曲を

覚えるための勉強に

使っていて、とても楽しい。


弾かなくても別にいい曲を

弾く理由を作ることができたのが

また楽しい。

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