5分

例えば、5分もらえるとする。


その間、踊ってください、

あるいは歌ってください、

話してください。


何をしてもいいので、5分間の間は、

「みんながあなたを見てくれる」。


子供の頃、そんな機会があれば

「やっと何か言わせてもらえるんだ!」

と浮かれてしまった気持ち。


そんな初心を忘れたくないと思う。


今となっては、5分がどんなに長いかわかるので、

例えばユーチューブでも本当に気がついたら

5分が過ぎていたというような

パフォーマンスを見たり、聴いたりすると、

「一体、何十時間準備したんだろう!」

と、心が熱くなります。


たったひとりで、何十時間も準備すること、

それが人生の醍醐味と取るか、

5分間ひとを魅了すること、

それが人生の最高の時間と取るか、


人によって目的意識は違うけれど、

せっかく音楽を、芸をやるのならば、

そんな5分間をきちんと表現したい。


10人の人が、素晴らしいそれぞれの

5分の本番を完遂するときには、

世界に50分の感激が生まれる。


100人の人が、最高な5分をものすれば、

500分ぶんの地上の空気を

震わせまくることができる。


それぞれが、きちんと、

ライブで、

そこにいる人のために、

演奏してみせる。

1分でも最初はいい。

でも5分の凝縮した演奏を

目の前で捧げることが出来たなら、

誰かの人生が

変わるかもしれない。

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